今回は漫画『砂の栄冠』について、ご紹介させていただきます。
お願いします。
書籍情報
タイトル:砂の栄冠(1)
著者:三田紀房
発行:講談社
ページ数:書誌情報なし(約200頁)
定価:書誌情報なし(約600円+税)
この漫画はどんな人向け?
今回は野球漫画なんだ~
はい。
とりあえずどんな人に向いている漫画なのか、教えてちょうだい!
かしこまりました。
・高校球児(元高校球児)
・腹黒い部分、裏の顔、本音などの人間の汚い部分を感じたい方
・ビジネスライクな話が好きな方
こんな方たちには読んでほしい作品ですね。
なるほどね~
私さ、この著者さん知ってるんだけど、『ドラゴン桜』とかを描いてる人だよね?
そうそう、よく知ってるね~
だからさ、なんとなく分かるんだよね。
ん?
「普通」の野球漫画じゃないよね…?
す、するどい…
そこまでさたこが気付いているなら、サクッとあらすじ紹介にいってしまいましょう!
あらすじ
1千万円で甲子園を買え! 『ドラゴン桜』の作者が描く、完璧に新しい高校野球ストーリー! ――創立100年目での甲子園初出場を目指し地区大会決勝に挑む、埼玉の名門・県立樫野(かしの)高校。3年生の不動のエース・中村(なかむら)に圧し掛かる、とてつもなく大きな重圧。2年生のショート・七嶋(ななしま)は、中村に、かける言葉がない。涙も涸れる甲子園ロードが、今スタートする!
Amazon商品紹介ページより
やっぱり普通の”高校球児青春ストーリー”ではないのね。
あはは…
それにしても「1千万円で甲子園を買え!」ってどういうことなの?
まぁ良くも悪くも、そこがこの漫画のキーポイントですね。
この漫画は、謎の老人が主人公に1千万円渡すところから始まります。
何のための1千万円よ…
「甲子園に行くために自由に使ってくれ」という1千万円です。
なんじゃそれ!(笑)
てかその老人誰?
目的はなに?
とにかくぶっ飛んだ設定の漫画ね~
設定はぶっ飛んでるんだけど、これがまた面白いのよ!
野球に興味がない私でも、さすがに気になってきたわよ。
しかもこの漫画ね、ぶっ飛び設定だけが特徴じゃないんだよ。
えぇ~
この漫画、主人公はもちろん、登場人物みんな「腹黒い」んです。
ほぉ…
そしてその「腹黒い」部分が、漫画内でしっかり表現されてしまいます。
要するに、心の声や裏の顔が漫画内にしっかりと描かれます。
えっ!
怖っ!
例えばどんな感じに表現されるの?
そうだね~
本編のシーンを直接紹介することはしないけど、次のようなイメージかなぁ。
・ケガをしたフリをすれば、観客が声援を送ってくれるだろう
・高校球児らしく全力疾走して自分の守備位置につけば、みんな喜ぶだろう
・太い眉毛で髪型は坊主の方が、好感が持たれるだろう
普通の漫画では中々表現されない腹黒い部分が、この漫画では赤裸々に描かれています。
へ~
めちゃくちゃ面白いじゃん。
しかも作中に結構な頻度で腹黒シーンは出てきます。
決して「万人向け」な漫画ではないね。
はい…
だから一番最初の項目「この漫画はどんな人向け」に「初心者向け」や「万人向け」は挙げませんでした。
納得です。
おすすめポイント
あらためて『砂の栄冠』のおすすめポイントを教えてよ。
こんな感じですかね。
謎の老人から甲子園に行くために1千万円をもらうというぶっ飛び設定があるだけでなく、登場人物それぞれの内に秘める腹黒い想いを隠すことなく赤裸々に描いている、少し異質な甲子園ストーリー
なるほどね。
あ、ちなみに、ヒロイン的なマネージャーもちゃんと出てきますよ。
主人公とマネージャーの仲を邪魔する生意気な後輩も出てきそうね。
もちろん出てきます。(笑)
その辺はありがちね~
そしてヒロインの腹黒い部分もしっかり描写されます。
そこも描写されちゃうんだ。(笑)
この漫画の特徴ですからね…
まとめ
では、まことに僭越ながら、すどこ的点数を発表させていただきます。
お願いします。
凄っ!
面白かった項目満点じゃん。
こういう王道じゃない漫画、好きなのよ私。
少しクセがある漫画だったから、総合点数は伸び悩んだわね。
そうなんだよね~
私の気持ち的には80点オーバーだったんだけどね。
では、今回はこれくらいにしときましょうかね。
はい。
お疲れさまでした!
おつかれさま~
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