

今回は小説『ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語』について、ご紹介いたします。



なんかとても物騒なタイトルの本ね~



お願いします。
書籍情報
タイトル:ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
著者:品田遊
発行:イースト・プレス
ページ数:232頁
定価:1,600円+税
著者プロフィール
品田遊(シナダユウ)
東京都出身。作家。
著者に『止まりだしたら走らない』(リトルモア)、『名称未設定ファイル』(キノブックス)がある。
「ダ・ヴィンチ・恐山」名義で、株式会社バーグハンバーグバーグ運営の「オモコロ」などの幅広い媒体でライターとしても活動中。
※この書籍刊行時の情報です
この小説はどんな人向け?



さっそくですが、この本はどんな人に向けた小説なのでしょうか?



そうですね~
僕としては、こんな方たちに向いている小説だと思います。
・哲学について興味がある方
・ワンシチュエーションストーリーが好きな方
・反出生主義について勉強したい方



哲学か…
今回の本は少し難しそうね~



そうだね…
決して気楽に読めるような小説ではないかなぁ~



一文一文、理解しながら読まないといけないですね。



ひょえー



ちなみにわからない言葉がいくつか出てきたんだけど、「ワンシチュエーションストーリー」って何よ?



ひとつの場面のみで展開されていくストーリーのことですね。



今回の小説でいうと、登場人物たちが会話するだけのストーリーという部分ですね。



なるほど~



映画とかでもたまにあるよね、そういうの。



映画でいうと、『キサラギ』とか『大洗にも星はふるなり』とかね~



あー、知ってるよ~



ワンシチュエーションストーリーについては理解出来ましたか?



うんむ



じゃあ、もうひとつ。



反出生主義って何ですか?



そうだよね~
正直、僕も知らなかった。



Wikipediaで調べたから、載せとくね。
反出生主義(はんしゅっしょうしゅぎ、はんしゅっせいしゅぎ、英: antinatalism、アンティネイタリズム[1])またはアンチナタリズム[2]、無生殖主義[3][4]とは、生まない自由・権利はあるが、生む自由・権利はないという倫理的・哲学的思想。出産行為は生まれてくる子供への暴力・親のエゴであるという思想。
Wikipediaより



む…むずかしい…



この考え方が今回のキーポイントになる部分なんだ。。



だから初心者向けの小説ではないのね…



その通り!



内容の紹介をすれば、多少理解できると思うから、先を急ぎます!



お願いします!
あらすじ
〈世界人口78億人突破!〉
どう滅ぼすか、みんなで一緒に考えよう!!!!!!
全能の魔王が現れ、10人の人間に「人類を滅ぼすか否か」の議論を強要する。結論が“理”を伴う場合、それが実現されるという。人類存続が前提になると思いきや、1人が「人類は滅亡すべきだ」と主張しはじめ……!?
版元ドットコムより
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784781620046



あ~
なんとなく分かった気がする。



Oh!



素晴らしい!



要するにだ、



人類を滅ぼすべきかどうかの議論の中で「そもそも子供を産むことが罪だ」みたいなテーマが挙がってくるっていうことかな?



おみそれいたしました。
その通りです。



そのようなテーマに対し、10人の登場人物があーでもない、こーでもないと会話を繰り広げていく会話劇ですね。



へー
結構面白そうじゃん。



結末もどうなるのか、気になるし。



さたこ君



はい?



僕は面白くないとはひとことも言ってませんよ。



え、じゃあ面白かったの?



ちゃんと理解出来たら、面白いと思う。



すどこはちゃんと理解できたの?



全体の1割くらいかな?腑に落ちないところがあった。



ほぉ…



この小説さ、10人の登場人物がそれぞれ「〇〇主義」という考え方を持っていて、それを頭の片隅に常に置いておかないとスムーズに読み進めれないのよ…



ふむふむ



登場人物の中に、「悲観主義者」や「楽観主義者」が出てくるんだけど、この辺りは何となく理解できるんだ。



そうだね~
私でも分かる。



でもね、「教典原理主義者」ってのも出てくるんだけど、理解できる?



いや…
分かんないなぁ…



「教典原理主義者」がどんな考え方の人なのか、もちろん本文で説明もされるんだけどね…



ある登場人物の発言に対し、この人は「〇〇主義者」だからこういう考え方になるのか、って考えながらストーリーを読んでいくのが、私は結構苦労しました。



なるほどね~



そういう難しさもあって、読書初心者向けとは言えなかったんだ~



そうだね。



でもさっき言ったように、この部分が問題ない方にとってはかなり面白い小説だと思うよ。



ふ~ん
おすすめポイント



それなりに難しいけど、しっかり読めば面白い小説てことは分かった。



この『ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語』のおすすめポイントを教えてくださいよ。



そうだね~
「哲学入門書」
哲学を勉強したい人にとって、1冊目に選書すべき本



こういう位置付けの本だと思います。



なるほどね。



「サルでも分かる、哲学解体新書」、「1日5分でOK、哲学入門書」みたいな本よりも、先に読んだ方がいいと思います。



すどこにしては分かりやすい表現だわ。



ちなみにそんな本あるの?



いや…架空のタイトルだよ。
でもありそうでしょ?



うん。(笑)



とりあえず私は哲学に全く興味がないけど、表紙の絵が可愛いから読んでみよっと♪



単純志向主義者
まとめ



今回は小説『ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語』について、ご紹介させていただきました。



少し難しそうな本でしたが、点数は如何に?



すどこ的点数の発表です!





かなり尖ったグラフね…(笑)



まぁしょうがないよ…



内容をしっかり理解できるのであれば、かなり面白い小説だと思いますよ。



ふむふむ



私は時間があるときにあらためて読み返してみたいと思います。



では、この辺りでおわりにしましょうか。



はい。



お疲れさまでした♪



お疲れさまでした!
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